クラウ(それから…私は〇〇の幼馴染…ライザとレント君、タオ君と自己紹介をして森を出る途中、再び魔物に出くわし、危ない所を馬車で一緒に乗っていた旅人…アンペルさんとリラさんに助けてもらい、無事に船着き場に戻る事ができた。
お父さんには勝手な行動をとった事を怒られ、彼…〇〇もすぐに村に戻りお医者さんに診てもらって、命に別状はなかったとの事だ。
鮮烈に記憶に残っているのは、私の話を優しく聞いてくれた〇〇の笑顔と、命がけで守ってくれた傷だらけの〇〇の後姿だった。
それを思い出す度、私は深い後悔に襲われる。でも、それと同時にとても熱いもので心が満たされていくのを感じていた。
その初めて生まれた感情の答えを…私はまだ知らない。)
クラウの初恋15