(そこからの彼らの言葉は聞くに堪えないものだった。

録に親の手伝いもせず、いつも周りに迷惑をかけている。お父さんが乱暴者だから、その息子もそうなるに決まっている。いつも持ち歩いている本は見せかけだけのただのお飾りだ…そんなような事を延々と聞かされた。

…こんな事をして何になるんだろう…誰かを貶めたところで、別に貴方達が満たされる訳でもないのに。

余計な事言っちゃったな…自分で確かめに行けば良かった…そうすればまた彼に会える口実ができたのに…

…………早く終わらないかなぁ…)

クラウの初恋後編4