ふっふっふ、クラウディア君。我がアトリエにようこそ。
クラウ「ご自慢のアトリエにお招きいただき光栄でございます。錬金術士ライザリン・シュタウト様」
レント「クラウディアまでノリノリか……」
(結構、二人は似た者同士だと思う)
タオ「あははっ、そうかもね…」
クラウ(あれから数日、〇〇と出会う機会はほとんどなかった。ライザ達と一緒に、アンペルさんとリラさんに色んな事を教わっている為だ。
でもその間、私もただ遊んでいるだけじゃない。家中の本を引っ張り出して、フルートで少しは自分だけでも戦える術を見つけ出した。皆に、ただ守られるだけのお嬢様と思ってほしくない。いつかその時が来たら、私も皆と一緒に戦えるように。もう二度と、あんな事になるのは嫌だから。
そして今日、ライザ達が家に来てくれて、皆がいつも集まっているっていう、ライザの家の屋根裏部屋に招待してくれた。
私を…何もできていない私を、友達で仲間だと言ってくれた。嬉しかった。
だから…言うのは今しかないって思った。隊商を離れたのはフルートを吹く為なのは教えたけど…まだ皆の前でフルートを吹く勇気はないけれど…これだけはちゃんと言わなくちゃ、きっとこれからもライザに勝てないって思ったから…)
クラウ「あ、あの…っ!!」