クラウ(自分の気持ちに気付いてからは、まるで全てが変わってしまった)
クラウ「あ、これがクーケンフルーツを使った料理だね!
…んーっ…美味しいっ♪これなら中央でも評判になる訳だねっ♪」
クラウ(あれだけ退屈だった宴の場が嘘のよう。隣に〇〇が居るってだけで、こんなにも世界が輝いて見える!)

クラウ「ねえねえ!あそこからちらっと見えるのが、レント君の目標の塔なの?
すごいなぁ…頂上に登ったら、きっと素敵な景色が見られるよねっ♪」
クラウ(なにより、あんなに鬱屈していた自分自身が、信じられない位に変わった)

クラウ「へーっ!タオ君とクリント王国の本を解読してるんだ!王都の学者さんでもなかなか苦戦してるって聞いてるのに…それが分かるアンペルさんとリラさんって何者なんだろうね…?」
クラウ(いや…多分、これが本当の自分…なんだと思う。どうせ誰も理解してくれないって決めつけ諦観していた私を、〇〇が引っ張りだしてくれたんだ…!)

クラウ「……ふーん。やっぱり〇〇とライザって仲良いんだね…
…ねえ〇〇?〇〇ってどんな女の子が好きなの?性格とか、髪型とか、体型とか…あ、あくまで参考にねっ!」
クラウ(時々、ライザの話になるとちょっとだけ嫉妬しちゃうけど、それさえも新鮮で面白い!恋が人を変えるってほんとだったんだ…!
…ありがとう〇〇…あなたはそんなつもりじゃなかったかもしれないけど、あなたのお陰で私は救われたんだよ…私の心を助けてくれた…私の勇者様…♪)
(それから数日…)