アンペル「――なるほどなぁ…まあ、そんな告白の仕方をされたら、お前さんとしては困るよな…」
(はい…いったいどうすれば…二人の気持ちにどう答えればうまくいくのか…傷つかずに済むのか…分からなくて…)
アンペル「…ま、お前さんなら、そんな事だろうと思ったよ…

――だがな、 〇〇…今回ばかりは、そのお人好しを…甘さを捨てて、自分の意志だけで決めろ。二人や、他の人間がどう思うかなんて考えるな」
(えっ…そんな…そんな訳には…!)
アンペル「はっきり言えば、この段階において二人共傷つかぬ方法などない。どちらかは必ず傷つく。これはどうしたって変えられん。
何より、大事なのはお前さんの気持ちだ。誰かの都合を理由にして行動する事は、聞こえは悪いが別に悪い事ではない。
だが…自分の連れ添う相手ぐらい、自分の想いで決めたっていいじゃないか。なあに心配いらん。二人共、十分に強い心を持っている。傷ついたとしても、きっといつか立ち直るさ…
だから…後は〇〇。お前さんの心次第だ…まだクラウディアが出ていくまで、少し時間はある。それまでに答えを出すんだ…自分の望む未来は…どこにあるのかをな…
(自分の望む未来は…どこにあるか…
…アンペルさん…ありがとう…自分がどうしたいのか、考えてみます…!)
アンペル「ふっ…さて、私は戻るぞ。まあ、まだまだ時間はある。もし決心がついたら、『時を進めたい』と強く願え。いつもと同じように話しかけるのと同じ要領でいい。
じゃあな…お前さんが悔いのない選択ができる事を願っているぞ…」