リラ「どうした?もう終わりか?」

(結局…一撃も攻撃を当てられないまま、俺達はリラさんに打ちのめされるだけだった…)

レント「まさか…こんなっ…ここまで実力差があるもんなのかよっ…!」

(ああ…悔しいけど…今の俺達が叶う相手じゃない…)

リラ「まあ…初めて私を相手にしてここまでできれば大したものだ。二人共、素質は十分だろう」

レント「そ、そうか…っ!?リラさんにそう言ってもらえんのは…すっげえ嬉しいぜ!」

リラ「―――だが、実践では…魔物との戦いは…そんな甘いものではない。負けても次があるとは限らない。もしかしたら、誰かが死ぬ事になるかもしれない」

(――――――!!!)

リラ「特に、戦いで前線に立つのはおそらくお前達二人だろう。お前たちが倒れれば、あの錬金術士見習いとメガネが危険に晒される事になる。それを忘れるなよ?」

レント「ウッす!…あの…リラさん?そいつらはライザとタオで、俺はでかいのじゃなくてレントっす…」

リラ「ふん。名前で呼んでほしければ少なくとも私に一撃でも当ててから言うんだな?いい目標になるだろう」

レント「そうだな…よしっ!また明日も頑張ろうぜ〇〇っ!!

――――――〇〇…?」


(………嫌だ)
『いつか』ではなく5