リラ「っ…!」
アンペル「なるほどな…しかし、お前にここまで手傷を負わせるとは…予想以上だな…」
リラ「ああ…っ…!」
アンペル「…別にここには私達二人しかいないんだから、声を我慢しなくてもいいだろう?」
リラ「う、うるさい…いいから早く治療し…っ…!!」
アンペル「ふぅ…やれやれ…
―――それより、確かなのか?〇〇が…精霊を?」
リラ「ああ…間違いない。あの力は精霊のものだ…それも、おそらくかなり上位に位置する存在だ…なぜあいつが我らと同じ力を…」
アンペル「単純に考えれば、〇〇がお前さん達と同じ才を持っているという事になるが…」
リラ「いや…有り得ない。こちらに来てからずっと、そんな奴にはあった事が無い…」
アンペル「なら、精霊を操れる古式秘具か技術を〇〇だけが持っているという事になるが…そんな強大な力を独占するような人間には見えなかったがな…」
リラ「ああ…この村の…有力者のような奴らなら分かるが…」
アンペル「…やはり、遺跡の数といい〇〇といい…あまりにも不可解な事が多過ぎる…はっきり言って異常だ。

どうやら…この地での調査は…長くなりそうだな…」