リラ「ぐぅ…あっ…く…っ…!!」

(――当たった…?)

レント「ああ…今まで一発も当てられなかったのに…」

(……………レント)

レント「……………〇〇」



「「よっしゃああああああああああああああああ!!!!」」

(やった!やったなレントォ!!)

レント「ああっ!やっぱお前は最高だぜ相棒っ!!

それに、なんだよあれ!お前にあんな必殺技があったなんて、知らなかったぞこの野郎っ!!」

(いや、それは…)

?「ここまでだな…いいものを見せてもらったぞ。人間」

(あ…えっと…ありがとうございました!!)

?「ふん…次に逢う時には、せめて我と少しは戦える位には強くなっておけよ?ではな…」

レント「…?誰と話してんだ?」

(えっと…なんて言ったらいいか…)

リラ「精霊だ」



(せい…れい…?)

リラ「自然の様々な力を生み出している存在だ。あれはおそらく…火の精霊の力を操ったのだろう…なぜできたのかは分からんが…〇〇。お前には精霊を操る力があるようだな…」

(操った…?操ったっていうより、あれは…

でも…そっか…俺には、皆みたいに突出した何かがないと思っていたけど…ちゃんとあったんだ…俺にしか…できない事が…!)

リラ「…さすがにもう満足しただろう?これから先は、自分達で強くなる道を見つけろ…私がもう腹が減ったから帰るぞ…」

レント「…やっぱすげえなリラさん…まともに攻撃を食らったはずなのにピンピンしてやがる…」

(うん…こっちはもう一歩も動く気力なんてないのに…

…でも、俺達だって…十分やれてたよな?)



レント「ああ…!お前と一緒にいれば、もっとずっと強くなれる気がするぜ…!!

―――だからよ…これからもよろしく頼むぜ?相棒っ!!」



『いつか』ではなく12