(――――気づいたらレントと二人で大の字になって寝っ転がっていた。
なんとか分かったのは、俺達より後から繰り出した筈のリラさんの攻撃が先に当たり、その後足を払われ転ばされただけだ…)
リラ「ほお…そこまで把握できているとは…なかなか冷静に観察しているな…そっちのでかいのは自分に何が起きたかも理解していないぞ?」
レント「―――――――」
(レント…おいレント!大丈夫か!?)
レント「はっ…!マジ…かよ…っ!何も分かんなかった…確かに俺の剣が…当たったと…」

リラ「ああ、あれか?あれは私の残像だ。お前の剣は威力ばかりに囚われて、動く相手に当てるという事を考えていない。戦士ではなく、木こりにでもなったらどうだ?」
レント「なっ…!」
リラ「お前もお前だ。でかいのとは逆に、私を怪我させるのを恐れて剣が鈍ったな?臆病者め」
(―――――!)
リラ「どうする?私はもう辞めても構わないぞ?」
レント「冗談じゃねえ…!ンな事言われて黙ってられるかってんだ…!なあ、〇〇!?」
(ああ…このままじゃ…終われない……っ!!)
リラ「ふっ…打たれ強さと根性だけは、二人とも及第点だな…来いっっ!!」
(それから…)