そ、そうだな・・・どうせなら、ブランデーとかウイスキーとか
お酒の入ったチョコを食べたいな
などとはぐらかしつつ、棚の奥からウイスキーの酒瓶を取り出す
ムギ・ブルワリー謹製、40度を軽く越える上質な逸品だ
乱暴に栓を開け、ラベンダーの口に直接酒瓶をねじ込んだ「むぐっ――ゴポポ・・・」
目を白黒させ、手足をばたつかせ抵抗するラベンダーだったが
瓶が空になるころには、目を閉じて失神してしまった
もしも民間人がこんなことをすれば、アルコールハラスメントだと非難されるだろう
だがあのままラベンダーを食べる(意味深)事になったら、妊娠からの認知ハラスメントに発展することが目に見えている
これは正当防衛である
ひとまず、意識を失ったラベンダーを窓から投げ捨てた
・・・世界花の加護を受けた花騎士だ、この程度で死にはするまい
彼女をあのまま寝室に置いていればいずれ目を覚ましてしまうし、執務室に放り出せばコデマリに(本来の意味で)食べられてしまう
他に方法はないだろう なにより、もう頭が回らない
ともあれ、ようやく安心して眠れそうだ ベッドに横たわり瞼を閉じれば、
小鳥のさえずりと、隣の部屋でチョコをむさぼり食う音しか聞こえない
・・・まもなく、意識が溶けていった・・・・・
2019バレンタイン-0100