執務室のドアの前で、コデマリが行き倒れていた
コデマリ
「団長さんの部屋から・・・美味しそうなチョコレートの香りがしていて
急激にお腹が空いてしまいました・・・・・」
ドアを開けてみると、案の定、執務室はチョコの山で埋め尽くされていた
小さな箱から大きな箱、丹精こめて作られた手作りチョコから市販のチョコ
それらが絶妙のバランスで積み上げられている 例えるなら、まるでお城の石垣のようだ
とても徹夜明けで食べられるものではない
そんなに腹をすかせているなら食べていいぞ、とコデマリに促す
「えっ・・・いいんですか!?」コデマリの表情が明るくなる
どうせ一人では食べきれないのだ 誰かに食べてもらうほうがこちらも助かる
それに、惚れ薬や怪しい薬品を仕込んだチョコも少なからずあると思われる
自分で食べるよりも、食べたものを魔力に変換できるコデマリに与えたほうが安全だろう
箱やメッセージは残しておくこと、他の皆にはナイショにすること、と言いつけて
チョコの山を彼女に任せることにした
2019バレンタイン-0010