(鬼の攻撃を避け、反撃を試みた時ぱらりと視界が髪に覆われる。
今集中が切れてしまったら、好機は永遠に訪れない────ならば!)
〇〇、髪!髪が……!
(大丈夫。髪は切れてないよと言って刀を収める。
……と言っても普段視界に入ってこない髪が横目に入るのは、とてつもなく邪魔くさい。)
そういえば禰豆子の為に買っておいた紐が……あ、良かった。
(瞳と同じ色をした紐を差し出した炭治郎に感謝を述べて、髪を束ねる。
帰還したら紐の代金は支払うと言ったら、いいんだ。〇〇に持っていて欲しいと言われたので、素直に好意に甘える事にした)
髪紐が切れる