(間一髪、という所を炭治郎に助けてもらった)

ごめんな、遅くな……わ、っ!!

いつものように優しく微笑みかけてくれる炭治郎に堪らず飛び付く。
この温もりに、優しい声に二度と会えなくなってしまうと思うと怖かった。
涙で歪む視界の中、炭治郎のマメだらけの大きな手が労るように後頭部へ回される。

一人でよく頑張ったな。生きててくれてありがとう。
飛び付く