(狭い空間の隅で膝を抱えていると、不意に何者かの気配を感じた。

ゆっくり頭を上げるより早く義勇の羽織が頭から、割と雑に掛けられる)

他人に迷惑を掛けまいと今こうして、人通りが少ない場所に蹲っているのだろう。
だが周囲は〇〇自身が考えている以上にお前のことを見、気にかけている。

……それだけは忘れるな。
隠れて泣く