いよいよ、私も死んでしまうのだろうか……?
隊士の為に命を賭けた事は何も悔いていない。私が一番悔いているのは────。

(た……じ、ろ……)

緋を纏った炭治郎の刀が鬼の頸を捉えたのを見届けて、私は気を失った。

長い夜の終わり