炭治郎に背中を支えてもらいながら、ゆっくり体を起こす。
病人でもないのに炭治郎は大袈裟だなぁなんて思いつつ、下腹部を中心とした痛みに眉が寄る。
俺には〇〇がどれだけ辛くて苦しいか分からないけど、出来ることは何でも協力する。
だから暫く無理だけはしないで欲しい。
──その薬はしのぶさんが調合したものだから、とてつもなく苦い。
(言うのが遅い……うっ……)
先に言ったら躊躇しちゃうだろ。
ちゃんと飲めて偉いなぁ。
苦味と渋味の暴力に半泣きしながら再び横たわり、口元まで布団を被ると炭治郎に頭を撫でられた。
鎮痛剤もお願いします…