先に現れた上弦の鬼に全く歯が立たず、私はただ怯えていないよう装うので精いっぱいだった。
──結果として炎柱の煉獄さんを失い、彼は深い哀しみに暮れてやっと立ち直ったところなのだ。
彼と約束を交わし、違えてしまうような事があったら?
炭治郎を残して知らぬ地で鬼に殺されるような事が、果たしてないと断言出来ようか。
だから、だから──。
(炭治郎に自慢出来るほど強くなれるまで、待ってて欲しい)
まだまだ問題は無い山積みだもんな。
じゃあ仮約束だな。
(絡めた小指にどれだけの効力があるが分からないけれど、炭治郎の瞳は嘘偽りのない清らかなものだった)
返事、待ってもらえる?