(鬼が巻き上げた砂利が目に入る。
激痛のあまり刀を握りしめたまま、片膝をついた〇〇に鬼は容赦なく攻撃を浴びせる。

音を頼りに繰り出した一撃に鬼の半身が消し飛んだ。
風で流れてきた断片が〇〇の腹部に接触した瞬間、爆ぜる)

もう止めておいたらァ?脇腹から凄い出血してるし、このままだと死んじゃうよォ。


……すまない。手間取った。

(朧気に映る義勇の背中から伝わってくる恐ろしい程の怒気。
息を呑む間も与えず、鬼は義勇の一太刀で塵芥と化した。)
負傷する