またか。

〇〇の世話係ではないのだぞ、と独りごちて困った顔をして飛んできた年配鴉を撫でてやる。


昨夜が遅かったのは知っているし、聞いている。
だから早めに報告をし、自室へ戻るよう念を押したのだが当の彼女は
大丈夫と握りこぶしを作っていたのを思い出す。

…………困った奴だ。

そんな〇〇を放っておけない己も。
聞こえているかどうかも分からないのに、断りを入れて抱え上げると小さい手が胸元を掴む。
申し訳なさそうにしている彼女の鴉に嫌ならば最初からしていないと告げ、腰を上げた。
警戒心が薄すぎる