炭治郎も私もそれなりの怪我を負ってしまった。
出血でふらつく重い足を、振り切って……!

(炭治郎!)

……分かった!

すんでの所で技を放ち、鬼の攻撃を避ける。
伸びた腕を切断した炭治郎の漆黒の日輪刀が鬼の頸を──捉えた!!

今の攻撃の躱し方凄かったな!?
貧血で足取りが覚束無いのを装って──。


(ごめん炭治郎。貧血なのは本当。後はお願いします……)

ええ!?わ、本当だ!脇腹の傷が深い!
こんな状態で戦い抜いた〇〇は偉い!よく頑張ったな。
蝶屋敷までは俺が責任を持って……あれ?


(駆け付けた隠の人曰く、炭治郎もかなりの出血をしており私を庇うようにして倒れ込んでいたところを保護されました)
褒めて