(漏れ出た本心と手に気付き、急いで口を噤み手を離す。
柱である義勇が招集されたという事は、多くの隊員が見ず知らずの地で果てているのだ。

──だけど柱が、義勇が必ず生きて戻ってくるなんて確証はどこにある?
そう思うと怖くて、仕方なかった)

俺が帰ってきたら〇〇の好きな場所、どこへでも付き合ってやる。
それまでに行きたい所を考えておけ。


(熱を帯びる掌、消える義勇。
痛いほどの静寂に胸が苦しくなった)
行かないで