あ、やっぱり〇〇ちゃんだ。
瞳孔に縦筋が入っているから鬼には違いないみたいだけど、外貌は人間の時と全く変わりないんだね。げ、と思わず出たこちらの本心を右から左に受け流した童磨は屈託のない笑顔を浮かべて駆け寄ってくる!
無惨様も居られないので、申し訳ないと思いながら黒死牟様の大きな背中に匿ってもらう。
〇〇が嫌がっている……そこまでにしておけ。そうそう名前!
〇〇ちゃん鬼になってから、無惨様に名前貰ってないよね?
不思議────あれ、居ない!!まだまだ話が続きそうだったので、童磨は放置して黒死牟様の後について行っておいた。
……申し訳ございません、黒死牟様。