誕生日……おめでたい、ねぇ。

(禰豆子ちゃんの誕生日をお祝い出来てとっても嬉しいんだけど、何か欲しい物はある?)

ほしいもの……。

私の言葉を復唱した禰豆子ちゃんはいつかの時のように手に頬を寄せた。

〇〇おねぇちゃん、撫でて?

絹のような黒髪に指を通すと、目を細めてもっととせがむように頭を引っつけてくる。
大切な女の子がはにかみ、喜んでいる姿に私もつられて笑っていた。
禰豆子ちゃん!誕生日!おめでとう!これまでもこれからも大!好き!です!