鬼殺隊の一人ともあろう者がみっともないことこの上ない状況だ。
──しかし、こいつらと同じ存在に成り果ててまで生を求めたのではない!
鼻と口を塞いでいる童磨の手を掴み、何とか引き剥がせないものかと奮闘する。
無理無理。
日輪刀のない君なんて此処に居る女性信者に毛が生えたようなものなんだからさ。
あまり手間をかけさせないでおくれよ。
反対側の手でぐ、と首を締められる。
酸素不足で不鮮明になってきた意識の中でも、咥内にある液体への恐怖心は強く意識を手放しても体内へ入れてはならないと全身が悲鳴を上げていた。
真っ青な顔で抵抗する