もういい〇〇!それ以上動いちゃ駄目だ!!

炭治郎の言葉が全く理解出来ない。
確かに負傷はしてしまったが、まだ体は動くし鬼の頸も────あれ?

目の前が白む。
咳を抑える為に口元を手で覆うと、手が赤に染まる。
自分の体を支えておけず、転びかけた私を炭治郎の腕が支えた。

なんでこんなになるまで……!

まだうごける。
このくらいのいたみにたえられないと鬼殺隊なんて、やってられない。
痛みに鈍くなる