(この位の怪我、へっちゃらだから……炭治郎泣かないで)

……っだ、けど……!

(いつもよりほんの少し傷が多くて、それによって出血が多いだけ。
いつもより少し傷が多くて、全身が痛いだけ。
いつもより……そろそろ意識を失いそうだ。
目が覚めたら炭治郎の羽織を血で汚してしまった事と、いつも悲しませているのを謝らないと。

──まだまだ私にはやるべき事が残っている。死ぬわけには、いかない)
泣かないで