地平線の彼方から太陽が覗く頃合いに屋敷の戸を引く。
慣れ親しんだ玄関に入り、一気に気が緩んだのか猛烈な眠気が襲ってきた。

(お風呂……着替え……)

湯を張っている間に眠りこける自信があるので、まずは汚れた隊服を脱いでしまおう。
前を開け放ち肺いっぱいに朝の澄んだ空気を吸い込んで……までは覚えている。

朝帰りする