他意は微塵もない。
自分だけが鬼の凶刃を逃れ、最愛の妹は人ならざるものになってしまったのだ。

嘆けど死人は帰ってこない。
だからこそ笑って前を向かねばならない、というのは正論だと思う。
しかし一日であまりにも多くのものを喪失し想像を絶する苦しみを一身に受け、今も何処かで悔いているであろう彼の事を想うと心が痛くて仕方がない────。


(禰豆子ちゃんと二人で幸せになってね。約束だよ?)

ありがとう〇〇。
禰豆子が元に戻った時には〇〇も傍に居てくれよ?
〇〇が傍に居ない日常が、今では想像もつかないんだ。


どこまでも優しい彼の言葉に、気持ちに私は応えても良いのだろうか?

返事、待ってもらえる?
幸せになって