目を細め、私を注視している義勇さんは何か言いたげだ。

……はぁ、これで満足か。

逃げられてしまわないよう、羽織の袖を掴んで距離を詰める。

(髪に花弁が着いていましたよ)

すまない、助かった。

後日譚
屈んで