待て!待つんだ〇〇!!
掴んだ小さな手の先の爪は長く鋭利になっているし、振り向いた彼女の瞳には人間にはない瞳孔に刻まれた縦長の筋。
はらはらと涙を流す〇〇に敵意がない事に安堵している炭治郎を無慈悲に切り裂く彼女の言葉。(人を、食べたの)
鬼になった〇〇が、人を襲い喰らった?
そんな馬鹿な。今もこうして理性を保ちこちらを襲って来ない彼女が?
静かに涙を流し黙した〇〇は守るべき存在を襲い、喰らった自身を殺して欲しいと言わんばかりに地面に座し頸を差し出している。
俺は、一体どうすれば良いんだ……?日輪刀を抜き払う詳しい経緯を聞く .
少年が選び取る道