(禰豆子は末っ子の面倒をよく見、弟妹達の幸せを願う心優しい長女だったと炭治郎から聞いた。
膝と太股をそれぞれ枕にし、寝息を立てる長男と長女それぞれの髪を掬う。

どうか、この優しい兄妹が幸せでありますように。

切なるその願いが届いたのか、二人が同時に口元を緩めた)
小さい時に母様が、赤い木の実を食べたゆえ、それでおめめが、赤うござる……