忙しさを理由に無理を押し続けた結果、本格的に体調を崩してしまった。

任務にあたっている最中でなく良かったと思いながら鈍痛を訴える頭を押さえ、言うことを効かない体を冷たいベッドの上に投げ出し、痰の絡んだ咳をひとつ。

肺炎一歩前です。たかが風邪と侮らずきちんと休んで下さいね?
〇〇さんの体はよく持ちこたえたと思います。


はぁいとしゃがれた声で返し目を瞑っているとひんやり心地いい手が額に置かれた。
この手は────。

……炭治郎?
義勇さん、ですか?
寝込む