布団を掛け直していた炭治郎の耳に、聞き慣れない人物の名が聞こえてきた。
みるみるうちに表情が曇り、手早く布団を直した炭治郎は部屋を後にする。

……早く忘れよう。

明日〇〇と笑顔で言葉を交わせるよう、強く頭を振った炭治郎は闇に溶けていった。
寝言で他の男の名前を呼ぶ