月の満ち欠けは、どこか人間のように思う。
無から満ちて、そしてまた欠けていく。


──らしくないと苦笑混じりに日輪刀をしまおうとした矢先に殺気!
鈍い音が響き、全身に衝撃が走る。

俺の一撃を止めたか面白い!
名を名乗れ!!


(生憎、鬼に名乗る名はありませんので)

幸いにも、もう間もなくすれば太陽が地上を照らす。
それまでこの鬼の攻撃を凌げば私の勝ちだ!

宵闇の防戦