雷の呼吸、壱ノ型──霹靂一閃・六連。

死を覚悟していた私を救ったのは眩い雷。
凄まじい音と共に落ちていく鬼の頸に呆然としている間に善逸は刀を鞘に納め、こちらに歩み寄ってきた。

ハッ!
危機的状況だったのに、〇〇ちゃん自力で鬼を倒せたんだね?!
やっぱり〇〇ちゃんは頼りになるなぁ。


(今の鬼を倒したのは善逸だよ)

またまた〜お世辞なんて言わなくていいのに。
骨、折れたりしてない?移動が辛いなら俺が運ぶから!


さすが肝心な時にしか頼りにならない男……
奔る雷