目覚めて真っ先に耳に届いたのは痛いほどの沈黙の中で時を刻む秒針の音。
瞬きを繰り返し、周囲を見渡した私の目に飛び込んできたのは同期の女の子の姿だった。

「カナヲ……?」
大怪我する