そちらに私は居ませんよ、〇〇さん。
……相当お疲れなようですし隠の方に屋敷まで運んでいただきましょう!


遠くで誰かが手を叩く音がした。
──と思うと、いつの間にか隠の男性に背負われている。

遠目でお前の事見てたけど普通にヤバい奴にしか見えなかったぞ。
胡蝶様から許可が降りるまで、蝶屋敷でゆっくりしてろよな。


小さい頃にも同じことしたことあったから大丈夫大丈夫
先に壁のほうが私に話しかけてきたんです…
壁に話しかける