居た!!良かった、見つかったぁ……。

(どうしたの炭治郎。何か用事があるなら、鴉を飛ばしてくれたらいいのに)

それじゃあ、これが萎れるかもしれないし何より自分の手で渡したくてさ。

(炭治郎の少しゴツゴツした指の中からシロツメクサが顔を見せる。
これがどうしたの?と尋ねかけて葉の枚数が四枚な事に気が付き、破顔した)

四つ葉になったシロツメクサを探してただろう?
さっき見つけたから、〇〇にあげようと思って。


(これ凄く希少で、滅多に見かけないんだよ?!見つけたのは炭治郎なんだから──)

さっきの〇〇の笑顔が見たくて探してたんだ。
俺の願いはもう半ば、叶ったからどうか受け取って欲しい。



何度も良いの?と確認しながらシロツメクサを引き取った〇〇は、本当に幸せそうだった。
〇〇の笑顔の為ならこのくらい何て事もないと炭治郎も幸せそうに、はにかんだ。

栞にして大切にする
四つ葉を見つける