ちゃんと飲めたな、偉い偉い!

カタカタ震え始める肩をさも面白そうに見下し、童磨は哄う。
小さな鬼狩りはあの方の血に適応出来ようが出来まいが、瑣末な事。
適応が出来れば駒が増えたと報告に上がれば良いし、叶わなければ肉体が朽ちる前に己とひとつにしてしまえば良い。

(こ、ろしてやる!……ッ絶、対に……)

俺を殺したいのなら、一刻も早く適応しなくてはな!

矮小な殺意が勝つか、あの方の血が勝つか──楽しみだと鬼は口角を吊り上げた。
吐き出せずに飲み込んでしまう