もしかして俺と話すのは嫌だったりする?首を傾け、覗き込んでくる竈門君に首が千切れる程横に振る。
それにしてもきょ、きょ、距離が近い!!
そんな肩をしっかり掴まなくても私は逃げないから、勘弁して欲しい!
(しのぶ様やアオイから話は伺って、ないのでしょうか?)
うん。みんな君の口から聞いた方が良いだろうって。(初対面の方と言葉を交わすのが不得手なんです。……ごめんなさい!)
脱兎の如く逃げ出した私を竈門君は追いかけて来なかった。
後日、私の人見知りを改善しようと蝶屋敷に度々足を運ぶ竈門君に翻弄されるなんて知りもしないで。
き、緊張で口から心臓が飛び出そう…