いつまで俺の背に隠れているつもりだ。

嘆息する義勇の背中に力いっぱい抱きつく。
何度言われても第三者と言葉を交わすのは怖い。
同門の義勇や師である鱗滝さんならまだしも、それ以外の人とでは会話もまともに成り立たない!!

(迷惑なのは分かってるけど、お願いだから見捨てないで!一応鬼殺隊の人とは慣れ……ひぃっ!)

水柱様!と現れた隠を前に再び姿を隠した〇〇に義勇はまた溜め息をついて現状を隠へ説明する。
彼女が一日でも早く、独り立ち出来るよう密かに願いながら。
人見知りする