〇〇?!
い、いきなりどうしたんだ?それと無理って……。
(抱きついたまま、事の経緯を説明すると炭治郎の眉尻が目に見えて下がった)
良かった。
最近〇〇に避けられてるのは匂いで分かっていたんだけど、理由もなくそんな事をする子じゃないと知っていたし何より────怖かった。
(背中越しで炭治郎の表情は全く分からない。
それでもその声色はいつになく暗く、沈んでいて少年の名を呼ぶ)
我ながら情けないとは思うんだ。
それでも〇〇に嫌われたかもしれない、無意識のうちに嫌な事をしたせいで距離を置かれたと思うと辛くて……。
はあ、と息をついた炭治郎の手が自分のものと重なる。
そこにある熱を、当たり前と思っていた温もりを改めて噛み締めた炭治郎は安堵した。
やっぱりむりだぁぁぁ〜〜!!(追いかけて思いっきり抱きつく)