第三者の強い視線を感じる……。
もう少しだけと伸ばした先にあったのは掛け布団とは別の柔らかで暖かくて、気持ちの良い────。
十時を過ぎた。
いい加減目を覚ませにゃ。
ぷにぷにとこれまた柔らかい何かで頭部を叩かれる。
薄ら目を開くと眉間の皺マシマシなにゃんこ義勇が威圧感を放っていた。
(もう十時!?お腹空いてるよね、ごめんね。次からこうならないよう、前日からご飯セットしておくね)
〇〇が起きるまで待つ。
起きてこないなら、今日みたいに起こすだけにゃ。
私の目が覚めたと分かるなり背中を向け、台所へ歩いていくにゃんこ義勇は佇まいを正して待っている。
〇〇の寝顔が今日も見れた。全く気にしてない……にゃ。
にゃんこ義勇さんとの日常