今回もまた随分と深手を負ってしまいましたね。
屋敷へ運んでくれた炭治郎君も真っ青でしたよ。

……死ぬ為に鬼殺隊に来たのではないですよね?それならもっと自分を大事にして下さい。
ほんの少しでも傷の位置が悪かったら絶命していたんですよ。


包帯を巻き終えたしのぶの顔に滲む僅かな怒りに圧され、息を呑む。
次いで出たのは深い謝罪の言葉で、それを聞いた彼女は我に返ったように肩を揺らすと腰を上げた。

お大事になさって下さいね。
暫くは絶対安静です。
なんとか致命傷で済んだ