(先まで手合わせをしていたというのに、義勇さんは涼しい顔で素振りをしている。
体力の違いに目を見張りながら、お盆に湯呑みを置いて義勇さんの名を呼ぶ)
そんなに時間が経過していたのか。
(お茶はいつもの濃さで良かったですか?
こちらはさっき出た時に買ってきたお煎餅です!
すっかり店主さんと顔馴染みになって、少しおまけをして下さったんです)
(もし〇〇が鬼殺隊になど入らず、ただの一般人として生きていたのなら添い遂げた男の為に一生懸命尽くす良妻になっていたのではないか?)
──そんな考えを振り払い、義勇は楽しそうに話す〇〇の横顔を見つめていた。
つ旦