〇〇寝ちゃったんだな。
この体勢じゃ疲れも取れないだろうし、部屋に運ぶとしよう。
毎日頑張っているし、疲れてるんだろうな。


立ち上がった炭治郎の顔の近くには、無防備な〇〇の姿。
──本当に一瞬だけ邪な感情が頭をもたげてそれを振り払うように頭を振ると、白い首元とその先に広がる膨らみ……。

……落ち着け炭治郎。
〇〇からの信頼を一時的な感情で棒に振るのか?


ふう、と息を吐いた炭治郎の瞳には一切の迷いもなく〇〇を部屋へ運び横たわらせる。
その折に見えたふくらはぎにまた変な気を起こしそうになったが再び深呼吸をした後、気を落ち着かせて〇〇に布団を掛け踵を返した。
すやぁ……