〇〇も偶にはカナヲやアオイ以外の歳が近い子と話さないと。
風の噂によるとまだまだ炭治郎君と話し慣れていないみたいですね。
(話す度に口から心臓が飛び出ないかヒヤヒヤしてます……)
必要最低限の会話なら顔を見て話せるようになってきたものの、背後から急に声を掛けられたりすると反応出来ない。
良かれと思っての行動とは分かっているけれど────。
〇〇なら大丈夫。きっと人見知りを克服出来ます。
炭治郎君も〇〇と話が出来るようになってきた事を喜んでいましたよ。
蝶屋敷で隊員の世話をしている私にどうして竈門炭治郎は拘るのだろう。
玄関先から聞こえる竈門君の声に返事をして部屋を去って行く〇〇の背中はしのぶはどこか寂しそうな目で見つめていた。
き、緊張で口から心臓が飛び出そう…