カァ、とか細い鴉の鳴き声に視線を下にやると、そこには湯気の立つ鮭大根とおはぎが置いてあった。

知らせてくれた鴉に「ありがとう」と言って、いつものように手招きするとちょんちょんと跳ねながら肩の上に乗ってきた。
また後日、改めてお礼をしなくては。
△控えめに戸を叩く音がした