それも困る!

(それも?他に何か不都合があるの?)

あーいや。何もない、大丈夫だ。
手当ては自分でやれるし、鱗滝さんの軟膏もあるから何も問題無い。
大丈夫だ、大丈夫。俺は長男。


(壊れた蓄音器のように大丈夫を繰り返す炭治郎に不安を募らせながら見守っていると、目の前で手当てを始めた!

思っていたより肩の傷は深く、出血も多いので手伝うよ。と言って近付くと、痛みに呻いていたのが嘘のように俊敏に距離を置かれてしまった)

その気持ちだけ受け取って……いだだだ!

(何とか手当てを終えた炭治郎を連れて蝶屋敷へ向かうと、笑顔のまま固まったしのぶさんに出迎えられ炭治郎は連行されていった)
…ダメです。切り傷は菌が入って熱出す場合もあるんだよ!