自分の声が脳内に響いて、堪らず眉間にシワを寄せる。

しのぶさんから〇〇が寝込んだって聞いて顔を見に来たんだ。
いきなり魘され始めたから、ぬるくなった手ぬぐいを新しいのに替えておいた。

(冷たい手ぬぐいもいいけど、炭治郎の手の方がすきだなぁ)

ひやりとした炭治郎の手に擦り寄ると炭治郎は少し目を見張ったが、少しだけだぞと言って手ぬぐいの代わりに額に手を置いてくれた。
気持ちいい。
……炭治郎?